言葉には「バフ効果」も「デバフ効果」もあります。
デバフ効果の方がイメージしやすいでしょうか?
「あんた本当にダメね・・」この言葉を何回も言われた人は、優秀な人でも「呪い」にかかって失敗を繰り返し心を病むようになります。(※ゴーレム効果とも呼びます)
一方で、「斬新なアイデアだね!」とか「お父さんいつもありがとう」など日常のさりげない言葉にも魔法はかけられています。
なぜかモチベーションが上がってやる気に満ちてくるのが人です。
言霊という考えもあるように、言葉は「思い」で「バフ(能力の強化)」することが出来ます。
本日は、「ディズニーランドで語り継がれる魔法の言葉33」より言葉のバフ効果を学びたいと思います。せっかくなので、ビジネスの言葉に置き換えて理解したいと思います。
「ディズニーランドってこういうところ」を表す言葉 ⇒テーマが背骨を作る
まだディズニーランド(TDL)に行ったことのない人はぜひ行ってみてください。
「夢の国」と呼ばれる理由は行けばわかります。
「遊園地」と何が違うのか?
そこにはウォルトディズニーの想い(テーマ)が関係しています。
「大人と子どもが一緒に楽しめる場所をつくりたい」
これがウォルトディズニーの想い(テーマ)です。
「娘たちがまだ幼かった頃、よく遊園地に連れていったんだ。娘たちが楽しんでいるときに、私はひとりでベンチに座ってピーナッツをかじりながら思ったんだよ。『なんで大人も一緒になって楽しめるところがないのかね』ってね」
ディズニーランドで語り継がれる魔法の言葉33
テーマパークという言葉がうまれたのもディズニーランドからみたいです。
このシンプルな「親と子が一緒に楽しめる」というテーマは様々な言葉になってディズニーランドに根付いています。
「ウォルトディズニーがディズニーランドをつくった理由って知ってる?」
ディズニーランドのキャストは研修で学ぶそうです。
そして、その言葉はディズニーランドを今の姿にしているところかと思います。
同じように、何かを始めるにはテーマがあるとブレなく進みます。
企画を立ち上げるなら、あれもこれもと欲張りたいところですが、
「〇〇な顧客層からの新規採用を・・・」とすれば、○○な顧客に沿った戦略が優先的に検討されて、××な顧客層への無駄な経費は削減されることでしょう。
想い(テーマ)は言葉にすることで伝わります。
伝わったときに、その言葉は魔法のようにみんなを動かす力(バフ)となります。
スタッフは「キャスト」で、お客様はゲスト ⇒言葉の定義で意識を変える
ディズニー愛好家の人にとっては当たり前ですが、
ディズニーランドでは従業員を「キャスト」、お客様を「ゲスト」と呼びます。
ゲストが目にするものはすべてがショーです。
「ゲスト」とお客様を呼ぶことは、特別な一日を過ごしてほしいというおもてなしの現れです。
「お客様」と呼ぶと、なんだか偉い人が来るイメージを持つのは私だけでしょうか?
「ゲスト」と呼ぶことで、家に招いた友人や親せきを大事に迎えるような気持になるのではないでしょうか?
「ゲスト」という魔法の言葉で「大事な誰かをもてなす気持ち」をバフするのです。
一方で、
「キャスト」という言葉を使うことで、従業員ではなく、ゲストを「もてなす役割」をバフされます。
キャスティングされた従業員は自分のキャスト(役割)を演じることが出来るわけです。
こんな会社があればきっと良い会社になるでしょうね。
ショーは毎日が初演 ⇒初心忘るべからず、一期一会
「ショーは毎日が初演」と思ってやりなさい。
そういう言葉をキャストは言われるそうです。
毎日何回も何回も同じセリフを繰り返すキャスト
しかし、ゲストは初めてショーを体験する人も多いです。
まさに一期一会の想いを忘れるなという戒めの言葉でもあります。
一方で、キャストは台本をきっちり守っているそうです。
何度も繰り返すうちにオリジナルを台本に入れたくなるのが人だと思います。
オリジナルを混ぜることは「ディズニーの想いに基づいて行動しなければならない」というルールから逸脱します。
「ディズニー」ではなく、「自分」に思いが向いていてはいけない。
ディズニーランドの徹底して「ウォルトディズニーの想いを大切にする」というマインドが感じれるエピソードです。
お互いを「さん付け」で呼ぼう ⇒心理的安全性の始まり
あなたの会社では○○部長を「部長」と呼びますか?「○○さん」と呼びますか?
不思議なもので、「部長」と呼ばれた人は「部長」を演じます。
「先生」と呼ばれた人は「先生」を演じます。
「ママ」と呼ばれることで「ママ」を演じないといけなくなります。
言葉の魔法です。
「課長」と呼ばれた人は「課長」を演じますので、あなたを成長させる言動に気を使うでしょう。
では、「○○さん」と呼ぶことでどんな効果があるのか?
ディズニーランドではキャストの役職が上の人にでも「さん付け」で呼びます。
実は私(セイチヨ:このブログの主)の会社も「さん付け」で呼びます。
さん付けで呼ぶことで、心理的安全性が生まれます。
質問をしやすくなります。
相談をしやすくなります。
意見を言いやすくなります。
上司は上司という役割であり、役割分給料が高いものだと感じるようになります。
そんな呼び方を変えるだけで?
これが言葉の魔法です。部長・課長と呼ぶことが、バフ効果となれば良いですが、多くの部下にとってはデバフ効果にしかならないでしょう。
心理的安全性のスタートで迷ったら「さん付け」から始めるのが良いです。
あなたの上司は1人ではない ⇒課題の隠蔽を防ぐ
ディズニーランドでは上司にあたる役職の人が複数存在するそうです。
これは良いですね。
「部下は上司を選べない」ということがないのですww
上司に相談しにくいのであれば、違う上司に相談すれば良い。
これは、課題があるのに、上司に相談しにくくて、長々と蓄積されて大問題になるのを防ぎます。
言葉の魔法とは少し関係ないですが、素晴らしいシステムだと思いましたので追記いたしました。
まとめ
私も家族も大好きなディズニーランド。
夢の国が夢の国であるために様々な取り組みをしていることに驚きました。
どうしてこんなに魅力的なテーマパークであるのか?
一つは本日ご紹介した言葉の魔法です。
さらに
ディズニーランドは永遠に完成しない。この世に想像力がある限り、ディズニーランドは成長し続けるのだ。
ウォルト・ディズニー
これも魅力の大きな理由だと思います。
ウォルトディズニーの想いを大切にしているからこそでしょう。
みなさんの働いている会社の創業者の想いはご存じですか?
本日もみなさんの成長に貢献出来る内容であれば幸いです。
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