こちらの本は「アドラー心理学」の内容を先生が若者に語り掛ける(ぶつかり合う?)物語り風に書かれています。ただ、理解するのはむずかしいとされています。
でも、自己啓発本の中ではTOP5入りする人気本ですので、一度はチャレンジしてほしいです。
「嫌われる勇気」の内容を納得するには「幸せになる勇気」までセットで読むことをお勧めします。
すると「人間関係」というキーワードからアドラーが伝えたかった内容と葛藤が見えてくるのではないかと思います。
それでは一緒に成長していきましょう♪
きっとサラリーマンの人間関係を考える良いきっかけになることでしょう!
そもそも、アドラーさんって誰?
アルフレッド・アドラーさんはオーストラリアで心理学者で精神科医、精神分析学者です。フロイトやユングと合わせて3大心理学者って呼ばれてます。心理学だとフロイトやユングの方が聞いたことありますよね。
フロイトと違って、アドラーさんは明るい性格で研究より臨床医の診療を好んだようです。
ちなみにこの2冊【嫌われる勇気】、【幸せになる勇気】の本はアドラーさんが書いたのでなくて、アドラー心理学を推奨した日本人哲学者「岸見一郎さん」と「古賀史健さん」が共著で書いてます。それで世界中で売れてる本です。日本人の方がアドラー倫理学に精通しているのかも?
「幸せ」になるにはどうしたら良いの?
世界はシンプルです。人は誰もが変わることが出来る。そして誰もが幸福になることが出来る。
そんなことを言われると疑わしく感じてしまいますよね?
そもそも、幸せと何でしょうか?似た漢字で「辛い」がありますね。幸せか辛いかわからない今日この頃なのが多くの人の感想だと思います。
「幸せ」に邪魔なことを人は進んで選択してしまう生き物です。幸せの邪魔をしていることを排除しましょう。そうすれば幸せに近づけます。
まずは「過去」です。過去はこれから「幸せ」になるのに関係ない!トラウマなんて存在しない!
ちょっと受け入れがたいですが、過去がどんなに辛い日々であったとしても、これからの幸せを素直に受け入れて良いのです。過去を理由に幸せになるのを拒んでいるのはあなたです。
そして、「悩み」が「幸せ」になるのを邪魔してます。これは受け入れ易いですね。
アドラーはいいます。 ”すべての悩みは「対人関係の悩み」である”。
これはよくよく考えると理解出来ます。そう「嫌われたらどうしよう」の感情です。
集団生活の進化の中で対人関係は大事なスキルですが、大事な故に悩ましい側面がありますよね。
幸せになるには嫌われないといけないの?嫌われる勇気とは?
悩みがあると幸せになれない。
すべての悩みは対人関係である。なので、幸せになるには対人関係をなんとかしないといけません。
アドラーは自由とは対人関係からの解放と言ってます。
そして、対人関係を悩ましくするのが「承認欲求」です。誰しもが認めてもらいたいです。
むずかしいですが、「他人から承認される必要はない」と考えましょう!
他人のために生きる必要はありません。自分の価値を他人がどう思うかは相手の勝手であり、気にする必要はありません。
承認欲求とは「誰からも嫌われたくない欲求」とイコールです。
やっと本のタイトルに近づきました!承認欲求を捨てる勇気。つまり嫌われる勇気なのです。
これが出来ればあなたは対人関係の悩みから自由になります!
出来ますかね?承認欲求を捨てる!見返りを求めるのも承認欲求の一つです。
誰かに親切をしても、そこに見返りも承認欲求も求めてはいけません。無償の愛?
いえいえ、「情けは人の為ならず」の精神であれば良いのです。
人間関係は避けるべき?入り込むべき?
「すべての悩みは人間関係である」これが「嫌われる勇気」の最も言いたかった内容だと思います。対人関係、つまり「承認欲求から自由にならないと悩みは解決しないよ」ってことです。
いっぽうで、「幸せになる勇気」には「すべての喜びもまた人間関係のみである」とあります。
「人間関係」は「悩み」にもなるし、「喜び」にもなる。
という事実を受け止められるでしょうか?
集団生活に馴染めない人&苦手に感じる人はこの「人間関係をどうすべきか?」を決めた方がよさそうです。私も苦手な人はいますし、承認されない(褒められない)もどかしさを日々感じることがあります。
私はこの本に出合って決めたのは
相手に見返りを求めてはいけない(承認欲求の放棄)です。
これはかなり難しいです。これを出来るには「自分は良い事(仕事)をした!」という自己肯定感を持つことです。なかなか出来ないのでもどかしいですけどね、、、、
「幸せ」とは?
「嫌われる勇気」のなかで、改めて読み直すと「幸せ」の条件は書かれていません。地位(ステータス)であったり物(高級車・貴金属など)を持っていることは幸せではないようです。
では、何を幸せとするのか?
「誰かに貢献すること」これこそが幸せ、これだけが幸せともあります。
貢献については後述します。
アドラー心理学が誤解されるところ
すばらしいアドラー心理学ですが、世間のうけはあまり良くないそうです。
それは「褒めてはいけない」「叱ってはいけない」です。これは「幸せになる勇気」の冒頭で話し合われる内容です。子育て中の人も、後輩部下のいる方も、教師の方もこれは受け入れがたいところでしょう。
では「褒めない」「叱らない」の代わりに何をすれば良いのでしょうか?
答えは「愛」です。
ちょっとわからないですよね。まずは「褒めてはいけない」と「叱ってはいけない」がよろしくないことから見ましょう。
「褒めてはいけない」の理由は
褒めることは能力のある人が能力のない人に下す評価であり、その目的は「操作」であるためです。
「叱ってはいけない」の理由はいくつかあります。
・本人が知らなかっただけ・・教育してあげるのが大事
・かまってほしい(承認欲求)・・目的が別にあって認めてほしい「かまってちゃん」
・ほっておいて欲しい(無気力)・・やはり目的があるはず
「褒めること」「叱ること」は対人関係の承認欲求が絡んでいることがわかると思います。
対人関係からは自由にならないといけないので、褒めたり叱ったりはNGです。特に叱るの方は何か理由が隠れているので、隠れた理由を解決してあげるのが大事です。
また、褒めることは競争を生みます。アドラー心理学では競争は良くないみたいですね。資本主義にどっぷりハマっている我々には受け入れがたいところです。自分は褒められて伸びるタイプだと豪語していたので受け入れがたいところがあります。ピグマリオン効果のように期待する程度に留めるのがいいのでしょうか?褒めるのが禁止なのは難しいですね。
最後に愛は勝つ
褒めるな叱るなの代わりに説いたのが「愛」です。
与えよさすれば与えられん
新約聖書
「幸せ」は貢献によってのみ得られる。これが愛につながります。
「与えよ」ってのが「貢献」の部分ですね、つまり、誰かに貢献すれば、貢献が返ってくるよってことです。
教育においても、上下の関係になるのではなく、横の関係で貢献(愛)を与えることでお互いが幸せになる。
ちなみに「愛」はLOVEの愛ではないです。無償の愛の方です。誰かに貢献することが愛の正体です。
まとめ
・すべての悩みは対人関係
・すべての幸せも対人関係から生まれる
・対人関係から自由になる→承認欲求から自由になる
・幸せとは誰かに貢献すること
少しむずかしい内容ではありますが、「幸せ」について考えるきっかけになる内容かと思います。
「幸福論」について学びたい方はウェルビーイングもご参考になればと思います。
サラリーマンの成長に貢献出来れば幸いです。
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