「ほったらかし投資」という言葉を世に広めた人物。
これが山崎元さんを説明するフレーズで一番良いように思います。
人生で影響を受ける人物が必ずいると思いますが、山崎さんはその1人に入る可能性が高い人だと思います。
残念ながら2024年1月に癌で亡くなられました。
もう山崎さんの本が読めないと思うと寂しい限りです。
まだ山崎さんのことをご存じない方もご興味いただければ幸いです。
本ブログでは山崎元さんの最後の著書「がんになってわかったお金と人生の本質」を通して、資産運用以外にも大事なところを学びたいと思います。
山崎元さんのプロフィール
経済評論家。専門は資産運用。1958年北海道生まれ。東京大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友信託、メリルリンチ証券、楽天証券など12回の転職経験を持つ。連載記事やテレビ出演多数。著書に「全面改訂第3版ほったらかし投資術」(水瀬ケンイチとの著書、朝日新書)、「超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」(大橋弘裕との著書、文嚮社)、「経済評論家の父から息子への手紙ーお金と人生と幸せについて」(Gakken)など。2024年逝去。
上記のプロフィールからもわかる通り、山崎さんは金融畑をたくさん経験して辿り着いた結論を著書にわかりやすくまとめています。この著書たちのおかげで私の老後の心配はだいぶなくなりました。
金融界のタブーをやぶる山崎さん
「金融商品の99%はクソだ!」
この言葉は金融業で生きてきた人が言ってはいけないタブー(禁句)でした。金融関連の会社に複数務めて、経済評論家の肩書もあり、スポンサーからお金をもらっているにも関わらずこのタブーを世間に知らしめた活動は一般人の目を覚ます内容でした。
こころのどこかで日本人は「銀行などのお金をを扱う業者に、悪い人はいない」と信じています。
少し、考えればわかるのですが、金融業も利益追求をしている1つの会社です。お客様は神様ではなく、手数料をいただけるカモネギさんです。
ぼったくりの商品を売りつけているからこそ銀行は稼いでいけるのです。駅前の一等地に銀行が存在出来るのは?銀行員のお給料が一般平均より高いのは?どうしてなのか?、、、そうです、手数料という見えにくいぼったくりマージンを引かれているのです。過剰な手数料を取らなければ叩かれないと思うのですが金融機関の手数料の取り方はエスカレートの一途です。
なので、「金融業の99%はぼったくり商品を売りつけていることを知ること」から資産運用を始めることを山崎さんはすすめました。
※ちなみに、ネット証券の方が一般の銀行より手数料が圧倒的に割安であることも紹介されてます。(人件費が大幅に違う点や新規事業の参入から割安であることを差別化していることが理由です。)
「ほったらかし投資」の生みの親
資産運用は難しいものと考える人が多いと思います。
勉強しないといけないことがあまりにもたくさんあるように思っていませんか?
始めるのにハードルが高いと感じている人が、銀行に行ってしまうと「カモネギ」にされます。
資産運用はそんなに難しくはないことを山崎さんは説いてます。
「ほったらかし投資」とは、こちら↓↓のように紹介されています。
手短に結論から述べよう。お金を効率よく増やすには次のようにするといい。
(1) 生活費の3~6ヶ月分を銀行の普通預金に取り分ける。残りを「運用資金」とする
(2) 運用資金は全額「全世界株式のインデックスファンド」に投資する
(3) 運用資金に回せるお金が増えたら同じものに追加投資する。お金が必要な事態が生じたら、必要な部分解約してお金を使う
経済評論家の父から息子への手紙:お金と人生と幸せについて 山崎元
実にシンプルでわかりやすいです!
ご注意点として、証券会社はインターネット証券を選んでください。山崎さんもSBIや楽天証券を紹介されていました。理由は手数料が格段に安いからです。
しばらく使わない貯蓄がある方は、ネット証券で「毎月〇万」を「全世界株式のインデックスファンド」で設定するだけでOKです。後は毎月設定した金額がクレジットや銀行引き落としで運用されます。
これだけです。
毎日株価をチェックする必要はないです。難しい本を何冊も読む必要もセミナーに通う必要もないです。不安ならYOUTUBEで無料の知識を入れましょう。おすすめは「もりげ」さんや「がまぐち」さんと検索してみてください。面白おかしく投資を学べます。
この「ほったらかし投資」についてもって知りたい方は下のブログをご参照ください。
サラリーマンの資産運用は山崎元さんの「ほったらかし」がベスト!
がん保険はやっぱり要らなかった
がん保険も他の多くの保険商品を山崎さんは「クソ」呼ばわりしていますww
一部の掛捨て保険は必要と思いますがしっかり資産運用すればほとんどの保険は不要という考えです。
山崎さんは胃癌で余命宣告を受けました。
その中でも「がん保険はやっぱりいらなかった」と説いています。
山崎さんほどの収入(2000万~3000万以上)があればこそ言える?という意見もあるかと思います。
本の内容では実際に支払った金額(病院の個室料金などを除く)は数十万円。それも高額療養費制度で申請すれば戻ってくる金額がたくさんあります。どれだけ医療費を払ってもこの高額療養費制度を使えば年間60万円ちょっとで自己負担はすみます。
がん保険もいろいろ種類がありますので、一概には言えませんが、「がんになったら100万円貰える」というパターンが多いでしょう。それが掛捨てで月々支払うのか、積み立てで解約出来るタイプなどに分かれています。※入院1日にいくらとかは医療保険でもあります。
日本という国の社会保障は世界一と言ってもいいぐらい手厚い助成が入ります。
そういった社会保障の医療制度の補助を勉強して、がんになった時に必要な金額を計算すると、がん保険はいらないとなります。※医療費を払える金額を蓄えている人です。
もっとこのことについて知りたい方は下のブログ↓↓を参考にしてください。
仕事と幸福の関係(山崎さんバージョン)
幸福について、山崎さんが考察する章があります。
きっと「働くこと」が生きがいだったのでしょう。
幸せの基準を検討している大部分が「好きな仕事をする喜び」を基準に幸せを捉えている印象を受けました。
幸福と言うと得た財で高価な物を買ったり、贅沢な旅行したり、おいしい食事を、家族との時間などを想像しがちですが、山崎さんは仕事のことを基準に幸せを考えたようです。
詳しくは著書を取って欲しいですが、
「お金は自由を拡大する手段だ、、」「お金と自由をトレードオフする関係」
とお金では手に入らないモノの価値を検討されています。
最終的に「もてたい」というところが幸福の1つであることも言われてます。
「承認欲求(もてたい)」も確かに幸せを感じるところです。
お金よりも大事なもの
経済評論家として活動するなかで、たくさんの質問を山崎さんは受けています。
そのなかで、「お金よりも大事なものは何ですか?」の質問を難問として紹介しています。
貨幣はものに価値を与えたものであると考えれば、たいがいのモノはお金に換算出来てしまう。
「家族」や「時間」などの答えがピッタリのようですが、山崎さんの答えは一味違いました。
「お金よりも大事なものに気付くには、、、」
この答えは本をぜひ取って見てみてくださいww
「そっちか!」という声が聞こえてきそうです。ほんと仕事が好きだったのでしょうwww
まとめ (感謝)
「人生を変えた本」をみなさんは経験されているでしょうか?
「読んで、すぐに実行に移すことが出来る本」、「今まで常識と思っていたことが覆される本」
などなど、人生のタイミングで衝撃を受ける本があると思います。
私が山崎元さんの本に巡り合えたのは、雑誌で「ほったらかし投資」について書いているのを見つけたときです。
「投資はよくわからないけど、これなら出来るかな!?」
そんな思いで読みました。当時はコロナ突入のタイミングで仕事が自宅待機だったこともあり、すぐに実行に移しました。もちろん、大事なお金のことなので妻を説得するのが一番苦労した点です。
やってみると、最初に証券会社と銀行引き落としを設定してしまえば後はやることは一切なくなりました。不安なところはYOUTUBEで勉強して安心を得ていました。現在の資産は大したものでないですが少しづつ増えています。退職するころにはそこそこなお金になっているのではないか?と、ほくそ笑むときもあります。
不思議なもので、株をすると、政治が気になります。世界の動きも気になります。特に米国株を買っているのでアメリカの動きが気になります。政治に関心を持つと世の中の不合理に気づき始めます。「そうか、資本主義とはこういうことなのか」と気づきます。福沢諭吉が「学問ノススメ」をススメていた理由がわかるようになりますww
私の「人生を変えるきっかけ」と言うのは大げさですが、山崎さんきっかけで多くの学びを得ることが出来ました。本当に感謝したい人物です。中学の先生依頼でしょうかww。
そんな山崎さんが今年の1月に亡くなられてショックを受けました。
山崎さんは、
「正しくて」「出来れば面白いことを」「たくさんの人に伝えたい」
このことをミッションとして出来ればいいかな と綴っています。
私も晩年に同じようなことを言えるような人生を歩めれたらと思います。
資産運用の本は実行に移しやすいので、取り組みやすい分野です。
ぜひ山崎元さんの本を手に取っていただければと思います。
読まないなんてもったいない!
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