「どうして勉強しないといけないの?」この答えはこんな身近な本に書いてあった!福沢諭吉の…

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こどもの頃に思いませんでしたか?

「どうしてこんなに勉強しなきゃいけないの?」

なぞのおじさん
なぞのおじさん

良い高校に入って、良い大学に入って、良い会社に入るため!

学校の先生に聞いた気がするぞ!

困る民衆
困る民衆

それって真実なのかな?大人になってからは勉強しなくていいの?

なんか納得出来ないです!!

「どうして勉強しないといけないのか?」

その答えは誰もが知ってるあの本に書いてありました。

そう、「学問ノススメ」です。

福沢諭吉が約150年前に出版して約400万部のベストセラー

でも、意外と読んだ人は少ないのではないでしょうか?

今回は福沢諭吉の学問ノススメをご紹介します。

天は人の上に人を造らず、天は人の下に人を

学問のすすめ

この言葉は「人はみな平等である」ことを意味している例としてたくさん引用されています。

150年前のお話ですので、当時は身分制度がなくなりつつある時期で、それまで武家や貴族と言われた身分の高い人たち身分の低い人たち使われる人たち)がいて、「生まれながらに貴い(とうとい)人、賤しい(いやしい)人」という風土がまだ残っている雰囲気がありました。

諭吉先生が「上下はなくて平等なんだぞ!」と言ったので大衆から「そうだそうだ!」と人気の言葉になりました。今も人の平等の代名詞的にこの言葉は使われています。

そして、この言葉には続きがあります。

人間には貴賤・貧富の差はない。したがって、学問に励み、物事をよく知った者は偉くなり富を栄え、無学な者は貧しく身分の低い人間になる

学問のすすめ 現代語訳:檜谷明彦先生訳・解説

平等なのだから、「勉強した分が人の差になるんだよ」って言葉です。

これだけでも「なんで勉強しないといけないの?」の答えになってるかもしれませんが、もう少し細かく見ていきましょう。

福沢諭吉先生は1万円札の人のイメージが強いと思います。もしくは慶應義塾大学を作った人の印象が強いでしょうか?

1835年生まれで66歳で亡くなられています。

お父さんは藩の借財を扱う職をしながら儒学者(論語を大事する学問)だったそうです。

19歳で長崎で蘭学(オランダの文化)を学びます。出島のあたりです。これでオランダ語をマスター

23歳あたりで江戸(東京)に出てきます。ペリー来航からは数年経ってますね。

24歳の時にオランダ語より英語が必要なことを知り、英語ドイツ語も学び始める(当時は鎖国のせいで、オランダ語が重要と考えられてたそうです)

それから渡米も経験。同じ船には勝海舟やジョン万次郎が乗ってたそうですね。

1868年(33歳ぐらい)に今の慶応義塾大学になる慶應義塾(元蘭学塾)を立ち上げ。

1872年(37歳ぐらい)に「学問のススメ」を出版、合計17編の続編となる。

政府には属さない立場を選びました。

学問とは、ただむずかしい文字を知ることではない。

わかりにくい古文や和歌を読み、詩を作るような

世間に役立たぬ学問をさしているのではない。

今、われわれが学ぶべきはものは、何か?

まずやらねばならぬのは、日常業務に必要な「実用」の学問である。

学問のすすめ 現代語訳:檜谷明彦先生訳・解説

古文や漢文のテストは毎回くるしみました!笑

役に立たない学問より、実用的なものを学べ!というのが福沢諭吉先生です。

他にも、お父さんが儒学者だったのですが、論語の「親孝行のためには無理を通す姿勢を非難」したり、はっきりダメなものはダメという気持ちの良い物言いが当時の世論のウケが良かったのでしょう。今ならひろゆきさんとかホリエモンさんみたいな感じでしょうか?

生まれるまでは平等で、生まれてからは

学ぶ人と学ばない人で差が出る

これは受け入れやすい内容です。

なので、生きてる限り学び続ける人は、学ばない人とドンドン差が出きているってことです。

毎日、へとへとに働いている人も、帰ったらお酒飲んでぐったりな人も、

学びを忘れてはいけないよってことです。

大人になったらなんだか勉強しなくても良い気がしていましたが、

「本当の実学は、大人になってから始まるのだ」とこの年で感じます。

もう少し、勉強する必要性を学問のススメからみましょう。

学問のススメには政治の話も出てきます。

学ばない人ばかりいると、政治は厳しくなります。

無法地帯に秩序を作るとしたら、暴力や罰則など、かなり厳しい戒律を作らざるをえません。

なので、学ばない人たちの国は、とてもルールが厳しく生きづらい国になっているでしょう。

逆に国民が学び続けるのであれば、政治は無駄な犯罪に警察の防衛線を厚くする必要もなく、必要なことに集中出来るので発展していくはずです。

福沢諭吉先生は良い政治、良い国の基礎にも国民の学びは必要と説いています。

一方で、政治をする側の政治家・官職の人たちは必ずしも聖人君子ではありません。

賢い人たちが有利なようになっているのが、今の日本の政治です。

政治は賢い人たちがルールを作ります。

出来れば賢くない人たちには学んでほしくない気配さえあります。

賢い人たちにいいように使われないように、騙(だま)されない賢さを身に着ける必要があります。

例えば、1億円稼ぐ人は税金的に取られる割合が減ります。また、税金を抑える知識がありますので、税金を抑えることが出来ます。学び知識のある人にお金が集まり、学ばない人からお金が流れるシステムが出来上がっているのです。

我々サラリーマンも、ふるさと納税や確定申告で医療費を申告したりすれば節税は出来ます。そういった知識を学ばないと誰も教えてくれないのが実際です。

お金の勉強が一番わかりやすいですが、知ってると知ってないだけで人生得する損することは以外と多いものです。

学ぶことで人生の選択肢が増えます。

やりたいことが見つからない学生はとりあえず勉強して良い大学に行くことをお勧めします。

何かをやりたいとなったときに、つぶしがききます。方向転換が簡単です。

残念なほどに、日本は学歴社会です。

違うと思う人は一流企業の面接方法がどのようなものかから知りましょう。

書類選考で学歴を書かないことはまずありません。一流企業の多くが学歴が無いと入り口に立てない企業です。

お金持ちのイメージというとどんな感じでしょうか?

勉強の出来る人が多いのではないでしょうか?

「2代目3代目がバカで財産を食いつぶす」なんていいますが、

1代目が優れていたのでしょう。

宝くじで一発当てた人が大金持ちになる話も聞かないものです。

コツコツ学び続けた人がお金持ちになりやすいのは、疑うところではないでしょう。

学問のススメの中で福沢諭吉先生は「独立」を何度も説いています。

慶應義塾大学の「独立自尊」を塾風としているそうです。

福沢諭吉の言う「独立」はかなりレベルの高いところ指してます。

以下のレベルでは蟻さんレベルです。

男子が成人し、商工業や職を得て、親類・友人の援助から離れ、独立した生活がともかく出来るようになったとする・他人への義理を欠かず、何とか我が家を建て、家具道具をそろえて、望みどおりに結婚もする。家計を切り詰め、子も生まれ、一とおりの境域もして、不時の出費に備えた貯金も出来た。自分はこれで独立の生活を得たと彼は満足する。世間も、あの人は立派な人物だと評価し、彼自身も得意になったとする。

諸君は、この人物をどう見るか。   私は彼を立派な人物だとは思わない。

この人は単に蟻と同じことをしただけで、蟻以上のものではない。

学問のすすめ 現代語訳:檜谷明彦先生訳・解説

人に迷惑をかけないようになるレベルでは福沢諭吉先生にはとっては蟻なのですww

では、福沢諭吉先生の言う「独立」とは?

世の中に役立つことが出来る。世の中の暮らしが変わることが出来る。公共事業などわかりやすい。

この世代、孫の世代により良い世の中になることに貢献出来ていたのかが、独立と呼ぶようです。

ハードルがものすごくあがりました。   独立を目指しましょう!

良い高校に入って、良い大学に入って、良い会社に入る。

その後は?

私は社会人になってから40歳になるまで、学ぶことをさぼっていました。

そういう人の方が多いのではないでしょうか?

20代の頃は仕事の経験からの刺激が強すぎて、

本などに自己投資は一切していませんでした。

30代もその流れで自己投資はほぼしていません。結婚に子供に大忙しでした。

40代からとあるきっかけで本を読み、騙されなくなりました。

金融リテラシーを身に着けると資産が増えました。

会社の全体が良く見えるようになりました。

「どうして勉強しないといけないのか?」その答えは差が出るから

そのとはなにでしょうか?

一つは金銭。もう一つは人生を楽しむ余裕でしょうか?

とにかく、学ぶことを続ける大事が、伝われば幸いです。

本で学ぶ重要性はこちらのブログもご覧ください。

「本でサラリーマンは成長出来る!」

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